ショアジギングにお勧めの新ベイトリール 2022年春夏版

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釣り具関係

今年もこの時期がやってまいりました。
各社の新製品情報が一斉に出るこの時期が。

今年も釣りフェスティバルに合わせて各社の新製品が発表されたので毎年恒例の「お勧め新ベイトリール」の記事をお送りしたいと思います。

(今年はタコ釣りに使えそうなサイズのリールは発表されなかったので紹介するのはショアジギング用のものだけです)

今年の新モデルには大きなサプライズもありましたが、全体的にはなんだが地味……?

ただ、各モデルをよく見てみるとその完成度は悪くありません。……いや、むしろ、かなり良いのではないでしょうか?

そんなわけで、今年もニューモデルの中からショアジギングに使えそうなものを独断と偏見まみれでピックアップして紹介していきます。

発表されたモデル一覧

まずは各社の海水・キャスティング対応の新モデルの一覧から。

シマノ

  • カルカッタコンクエスト 200/201 XG
  • バンタム
  • メタニウム シャローエディション
  • アルデバラン BFS
  • SLX DC XT

ダイワ

  • ジリオン TW HD (発売は2021年末)
  • シルバーウルフ SV TW PEスペシャル
  • タトゥーラ TW 80

アブガルシア

  • なし

テイルウォーク

  • なし

※「ジリオンTW HD」と同時期に「スティーズ A TW HLC」と「アルファス AIR TW」の追加モデルも発売となりましたが、こちらは今年のダイワオンラインフィッシングショーでは取り上げられていなかったので今回の記事では紹介しないことにしました。

今年はアブガルシア(ピュアフィッシングジャパン)とテイルウォークの新モデルが発表されなかった(そもそもピュアフィッシングジャパンは釣りフェスティバルに不参加)ので、全体的なモデル数は少なめとなっています。

去年は各社合計で16モデルが発表されましたが、今年はシマノ・ダイワ2社のみの合計8モデルとなりました。

正直なところ「2022年(春夏)のニューモデルはとても少ないなぁ」という印象ですよね。

まあ、去年あたりから秋・冬の新製品を紹介する各社独自のオンラインフィッシングショーを催していたので、年度後半にリリース予定のリールはそっちで発表するんでしょうね。

今後は年初の釣りフェスティバルに合わせて新製品を数多く発表するというスタイルではなく、1月と7~8月あたりの2回に分けて大きな発表をするスタイルになるのかもしれません。

ショアジギング用ベイトリールに求める要素

次は私がショアジギング用のリールを選ぶ時にチェックする項目を紹介します。

最低限求める要素

次は私がショアジギング用のリールを選ぶ時にチェックする項目を紹介します。

今回ピックアップするモデルは基本的に「この考えを持った私の好み」で選ばれたものです。

  • 使用したい太さのPEラインが150~200mは巻くことができる (例:ライトショアジギングの場合は2号を150m以上、できれば200m)
  • 最大巻上長が大きい (80㎝以上が望ましい)
  • 遠投向きのブレーキシステム

私の場合は上の3つが揃っているリールならショアジギング用としての購入候補に入ってきます。

これ以外にも↓のような要素が揃っているとポイントアップ。買いたい気持ちがぐっと高まります。

あれば嬉しい要素

  • 遠投向きのボディ形状
  • 遠投向きのラインガイド
  • 適度なスプールサイズ(使用するジグの重さによるけれど、私がよく使う40gならφ36~40㎜程度が最適だと思う)
  • ハンドル長が100㎜(片側50㎜)近くあること
  • ドラグ音が鳴ること
  • 自重が重すぎないこと

私の場合、ライトショア(LS)ジギングがメインとなるので必然的にLSジギングに向いた要素を多く備えたモデルはポイントが高いです。

使用するジグの重量ごとに選別

それではニューモデルからショアジギングに使えそうなものをピックアップします。

今回も去年の記事と同じく、使用するメタルジグの重さごとにそれぞれに適したモデルを選ぶことにしました。

一言で「ショアジギング」と言っても使うジグの重さは様々。
最適なリールサイズというのは使うジグ・ルアーやラインによって変わるので、この様な形で紹介したいと思います。

※リール名の後の()には該当モデルのギア比を記しています

5~20g

  • シルバーウルフ SV TW PEスペシャル (8.5)

10~30g

  • タトゥーラ TW 80 (8.1)
  • SLX DC XT (8.1)

30~50g

  • カルカッタコンクエスト 200XG (7.5)
  • ジリオン TW HD (8.1)

50g~

  • カルカッタコンクエスト 200XG (7.5) ※

※コンクエストは恐らく80gくらいまでのジグなら快適に使えると思います。60gなら間違いなく快適に使えます。

注意してほしいのですが、上の分け方は絶対的なものではなく「このくらいの重量が一番使いやすそうだなぁ」と私が勝手に作った目安です。

例えば、タトゥーラTW80は「10~30g」のところにありますが、5gや50gのものが投げられないのかと言われれば、普通に投げられると思います。

まあ、そういったものを投げるなら他に適したモデルがあるんじゃないの?ってだけの話です。

なので重さの目安はそんなに細かく気にしなくてOKです。
(でも、さすがにシルバーウルフで40gとかを投げるのはやめましょう)

ついでに選外としたモデルについても簡単に理由を書いておきます。

選外にした理由

・バンタム
同じ用途になるであろうコンクエスト200の方がラインキャパが大きくて使いやすい。そして丸い。

・メタニウム シャローエディション
もともとラインキャパの少ないメタニウムはショアジギング用としてはエキスパート向けでしたが、このモデルはスプール径に対してラインキャパが少なすぎる?
ここまでくるとショアジギングには不向きかな。バス釣りリールだね。

・アルデバラン BFS
これは単に私がベイトフィネスリールを普段使わないから判断できないだけです。シマノにしてはかなり思い切った仕様にしているので、マイクロジグで遊んだらかなり楽しいかもしれないですね。

※基本的に私の好みに合わなかったというだけなので、これらのモデルが使えないというわけではありません。

各モデルの紹介

さて、そろそろ本題に入りましょう。

ここからはピックアップしたリールについての簡単なスペックと私が注目した点なんかを書いていきます。

例のごとく、発売前にもかかわらず紹介という建前であれこれと好き勝手に書くコーナーです。

発売前(一部除く)ということもあって事実と異なることを書いてしまうかもしれませんが悪しからず。

カルカッタコンクエスト 200/201 XG

出典:http://fishing.shimano.co.jp/product/series/products2021/products/6273/index.html

来ましたね、ついに。

あのカルカッタコンクエストにXGモデルが登場です。
これは待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。

去年の記事でも書きましたが、正直なところ私はカルカッタ系にXGモデルは絶対に出ないと思っていました。

これは嬉しいサプライズですね。

ベースとなっている21カルカッタコンクエストについては去年の記事で書いたのでそちらを見てもらうことにして、ここでは簡単なスペックとどんな人にお勧めなのかについて書いていきます。

過去記事はこちら

14カルカッタコンクエストの最大の謎も解き明かしました(嘘)。

スペック (200XG)

自重 235g
最大ドラグ力 6㎏
スプールサイズ 径 38㎜ / 幅 21㎜
糸巻量 ナイロン 16lb. / 120m PE 2号 / 200m※
最大巻上長 89㎝
ハンドル長 45㎜ (片側)
価格 59500円

※シマノ公式の換算式による値 (同号数のナイロンラインとPEラインだと、ナイロンの方が1.2倍多く巻ける)

XGモデルは約3000円の値上げとなっています。


訂正
XGモデルだけ値段が高いわけではなく、今年からほとんど(全て?)の商品の価格が上がったようです。
カルカッタコンクエスト200番サイズはどのギア比でも定価59500円となりました。


 

定価で6万か……うーん、いいお値段だねぇ…。

さて、このリール…どんな人にお勧めなのか?

簡潔にいうと「丸形・遠心ブレーキ・PE2号/200m」というキーワードに反応する人。

あと「一つのリールをメンテしながら長く使いたい」という人には断然お勧めです。

前モデルが発売されたのは2014年、このモデルにリニューアルされたのが2021年ですのでモデルチェンジまでに7年経ったことになります。

そう、カルカッタ系のリールはモデルチェンジの間隔が長く、それ故にアフターサービス・パーツ販売の期間も長くなります。

堅牢なボディと修理可能期間の長さのおかげで末永く愛用するのに最適なリールと言えるわけです。

実はこれがカルカッタコンクエストの一番の長所じゃないかと私は考えています。

長く使える。

しかし、それは裏を返すと「気になる新製品が出たら、その都度買い替える」というタイプの人には若干不向き。

必ずしも道具の長所を活かさなければならないわけではないですが、「ちょっと気になるから買ってみよう」というくらいの軽い気持ちでこのリールを買うのはお勧めできません。

もし「思ってたのと違ったな……」となった時の損失は小さくはありませんし、仮に早い段階で手放すとしても、そうしたらこのリールの最大の強みである「長い間がっちり使える」ということを実感することすらできないでしょう。

このリールを買うのなら「丸形・遠心ブレーキ・高耐久なコンクエストをずっと使うぜ!」とか「話題の新型リールが出た?…僕が使うのはコンクエストって決めてますけど?」という人の方が良いのではないでしょうか。

また、「そろそろ高級モデルを買いたいけど、マグブレーキ・DCブレーキ・遠心ブレーキのどのリールにしようかな?」と、ブレーキについて悩む人にもお勧めできません。

遠心・DC・マグと様々なブレーキのリールを使ったことがあり、それでも「ブレーキは絶対に遠心だ!」という固い意志を持った人なら文句なくこれです。

…ま、これはあくまでも私の勝手な考えですけどね。

「金ぴかでかっこいい~じゃないの」って理由で買うのももちろんOK。

釣りや釣り具の楽しみ方・考え方は人それぞれ。
それこそが釣りの奥深さにもつながっているわけですよ。

だからね、こんなよくわからんことを言っている私の意見なんか気にせずに皆さんどうぞ買ってくださいな。

……コンクエストをね!!

いやぁしかし、最高に良い仕様の丸形リールが出たねぇ……。
こりゃあロープロ200番難民(遠心派)がこぞって群がりそうだわ。

私ももちろん群がりますよ!

………お金さえあれば、だけども!!

「ロープロ200番難民が丸形リールに押し寄せる!? 混迷を極めるベイト市場を追え!」

-完-

次回

「特化しないことが強みに!? フリースタイル時代の幕開け!」

をお楽しみに。

(次回のお届けは未定です)

ジリオン TW HD

出典:https://www.daiwa.com/global/ja/fishingshow/2022ss/index.html

去年紹介した遠投仕様モデル「スティーズ A TW HLC」にも採用された「MAGFORCE-Zブースト」ブレーキを搭載。
(全く同じブレーキというわけではなくジリオン用に調整されて若干マイルドになっているらしい)

遠投仕様のリールに採用されたブレーキシステムだけに、その遠投性能は折り紙付きでしょう。

そういった意味では遠投オンリーともいえるショアジギングにはぴったりのリールです。

スペック (1000XH)

自重 200g
最大ドラグ力 6㎏
スプールサイズ 径 34㎜ / 幅 24㎜
糸巻量 ナイロン 16lb. / 100m PE 2号 / 167m※
最大巻上長 86㎝
ハンドル長 100㎜
価格 51700円

※シマノ公式の換算式による値 (同号数のナイロンラインとPEラインだと、ナイロンの方が1.2倍多く巻ける)

高強度・高耐食のギアを採用し、従来のHYPERDRIVE DESIGNからさらに一歩(いや、もっと?)剛健さを増したモデルのようです。

この手のリールでは珍しくドラグ音も鳴るし、ハンドル長も長くショアジギング用にはぴったり。

PE1.5号を200m程巻けば、箱出しのままでも快適なショアジギングを楽しむことができるでしょう。

既に発売されているのでネット上のインプレなども拝見しましたが、スティーズよりもブレーキがマイルドになっていて色々なルアーが投げやすくなっているようです。

ショアジギングをしていてもミノーなどの比較的比重の小さいルアーを投げる時もあるのでこの変更は個人的には嬉しいところ。

ただ、これは去年のスティーズ A TW HLCのところでも書いたんですが、ダイワ曰くMAGFORCE-Zブーストは「過去最高に飛ぶ」(とは書いていないけど、そういう印象を与える謳い文句を使ってる)ブレーキシステムとのこと。

でもさ、そんなに飛ぶならもっとラインキャパ増やしてよ、と。

「めちゃくちゃ飛ぶけど、ラインはすっからかんになります」では使いづらいでしょ……。

PE2号を160m巻きました

メタルジグを投げたら100m飛びました

20mフォールさせたところでヒットしました

掛かった魚は引き方からして今まで釣ったこともない様な大物です

ドラグを締めきってもラインが引き出されます

残りのラインを出されないことを釣りの神様に祈ります

さて、ラインはあと何m残っていて、祈る時間はあと何秒残されているでしょうか?

……ってことですよ。

普段釣りをしていてよく釣れるペンペンやイナワラの様なサイズだけを想定していては、本当に取りたい魚が掛かった時に後悔してしまうんですよ。

(そんでもって、次の釣りまでに新しい道具が増えたりする)

なんでヘビーデューティー・遠投仕様ブレーキ搭載モデルでスティーズ A TW HLCと同じラインキャパなんでしょうかね?

所詮はバス釣りリールってことなんでしょうか?

こう書くとバス釣りを下に見ているような感じになってしまいますが、そういうつもりはありません。

「ダイワもせっかく良いリールを作っているんだから、バス釣りにとらわれるんじゃなくてもっと幅広く自由に使えるリールに仕上げればよかったのに……」

ってことです。

私からすると、このリールは持っているポテンシャルに自分で足枷をつけているように見えてしまいます。

あとほんの少しラインキャパを増やす(PE2号を200m巻けるくらい)だけでこのリールはとんでもなく良いモデルになる気がするんですけどねぇ…。

おしいよなぁ……。

200番にしていたら価格差もあってシマノのシェアの一部を奪えてたかもしれないのになぁ……。

「あ?もう少し大きくしてくれ!?……去年300・400番出したからいいだろっ!」

そう思ってるのかもな、ダイワさん。

シルバーウルフ SV TW PEスペシャル

出典: https://www.daiwa.com/global/ja/fishingshow/2022ss/index.html

このモデルはかなり珍しい「PEチニング専用」のベイトリールです。

公式では「PEライン以外のラインでは使用しないでください」とのこと。

……かなり尖ってますな。

そんな世にも珍しいツンツンPEクロダイ専用機ですが、私はSLS(スーパーライトショア)~LSジギングにも使えるんでね?って思ったので紹介します。

スペック (1000XH)

自重 185g
最大ドラグ力 5㎏
スプールサイズ 径 34㎜ / 幅 ?㎜
糸巻量 PE 0.8号 / 150m
最大巻上長 90㎝
ハンドル長 90㎜ (片側)
価格 47500円

このリールで注目したいのは

  • 「SV BOOST」ブレーキシステム
  • PEライン専用スプール
  • ハイスピードレベルワインド

この3つ。

これらが組み合わさったことの恩恵は細いPEラインを巻いた別の機種と使い比べればきっと簡単に実感できるはず。

恐らく、PE1号以下のラインを使ったライトソルトゲームをベイトタックルで試したことがある人なら理解していると思いますが、「細いPEラインをベイトタックルで使うとライントラブルが極端に増える」んです。

トラブルは特に遠投したい時に多くなります。

単純にバックラッシュが増えるというわけではなく、高切れやラインの食い込み(これも高切れの一因)などの頻度も増えることになります。

また、扱うルアーが軽いので風が吹いている時や巻き抵抗の少ないルアーを使っている時などはそれだけ糸ふけがでやすくなり、その糸ふけが出ている状態でラインを巻いてしまうとラインの食い込みを起こしたりバックラッシュしやすくなってしまいます。

ですが、このリールはそこのところの対策をよく考えてありますねぇ。

ダイワのブレーキシステムの中で最も高い(?)安全性に若干の遠投性をプラスした「SV BOOST」で厄介なバックラッシュを防ぎつつもショアソルトでは重要な飛距離を確保。

しかも、このモデルではPE専用スプールとしてかなり軽量なスプールを搭載しています。
これはラインキャパや素材からして恐らく間違いないでしょう。

その上、搭載されるブレーキはこの軽量スプール用にしっかりと調整されたもののようです。
PEライン使用時に最も使いやすくバックラッシュしにくいというブレーキシステム(スプールも込みで見て)に仕上げているのではないでしょうか。

そして、ライントラブルを防ぐのはブレーキシステムだけではありません。

「ハイスピードレベルワインド」

この機構によって通常モデルよりもラインがスプールにより斜めに巻かれることになり、これがラインの食い込み防止に大いに貢献しています。

ハイスピードレベルワインドはTウィングシステムとも相性がバッチリでキャストへの影響は最小限ですみますし……う~ん、上手くまとめてきたなぁ。

個人的にポイントが高いドラグ音も鳴るしね。

ただ、このリールはライトショアジギングに使うには使用できるラインが細すぎるので、そこはやはり完全に玄人向け。

だからね、「俺こそはベイトタックルの熟練者だ!」って人はこのリールでシルバーウルフだけでなくイエローテイルなんかも狙ってみてちょーだい。

SLX DC XT

出典:https://fish.shimano.com/ja-JP/product/reel/baitlurecasting/a075f00003ihbqcqay.html

去年発売されたアンタレスDCで初採用された「DCブレーキ + マグナムライトスプールⅢ」の組み合わせが早くもスタンダードモデルにも登場です。

こういう、高級機に採用された仕様が段々とスタンダード機にまで下りてくる感じ、私は好きです。

スペック (70XG)

自重 195g
最大ドラグ力 5.5㎏
スプールサイズ 径 33㎜ / 幅 21㎜
糸巻量 ナイロン 12lb. / 100m PE 1.5号 / 167m※
最大巻上長 84㎝
ハンドル長 42㎜ (片側)
価格 35000円

※シマノ公式の換算式による値 (同号数のナイロンラインとPEラインだと、ナイロンの方が1.2倍多く巻ける)

搭載されるブレーキは、スタンダードモデルということで当然アンタレスDCに使われえているものよりもランクの低いI-DC5ですが、このI-DC5がねぇ…ある程度調整幅があって便利そう。

……なんですが、正直なところ「I-DC5 + 33㎜マグナムライトスプールⅢ」の組み合わせって初めて登場するので実際の使用感がどうなるのかはちょっとわかりません。

しかも、このモデルはPE使用を主眼に置いたモデルではないので、恐らくPE使用時の細かいブレーキ調整はできないでしょう。

思ったよりも ジグが 飛ぶのか、それともブレーキ制動が強すぎて思ったよりも飛ばないのか……。

これがね~、DCブレーキ採用モデルの使用感予想が難しいところなんだよねぇ。

外から見ただけではどんな設定になっているのかわからないですからね。

これはインプレ待ちが吉と見た。

ブレーキの性格がわからないとショアジギング用として紹介する部分が少なくなっちゃうな……。

ただ、スタンダードモデルなだけあって「HAGANEボディ・マイクロモジュールギア・X シップ」などの機構はしっかり搭載されているので基本性能は文句なしでしょう。

シマノの画像を見る限りスプールがすんなりと外せる仕様(DCブレーキユニットはパーミングサイド側に固定)となっているのもソルトアングラーにとっては嬉しいところですね。

低慣性スプールの恩恵で軽めのルアーが使いやすくなっているのも間違いないでしょうし、ちょっとしたSLS(スーパーライトショア)ゲームを楽しむならこれでOKかも?

でも、ショアジギングで使う場合はもっと長いハンドルに変更した方が使いやすいかなぁ。

あと、この価格にしておいて「SLX」ってのはどうなんだろう?

なんかぶれてないかい?

「スコーピオン」の方がしっくりくるのは私だけなんだろうか?

タトゥーラ TW 80

出典:https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/reel/bait_rl/tatula_tw_80/index.html

ハイコストパフォーマンスの代名詞「タトゥーラ」シリーズに弟分が新登場。

コスパだけで見たら今回紹介する中では間違いなく一番でしょう。

スペック (80XH)

自重 180g
最大ドラグ力 4.5㎏
スプールサイズ 径 32㎜ / 幅 21㎜
糸巻量 ナイロン 12lb. / 100m PE 1.5号 / 167m※
最大巻上長 81㎝
ハンドル長 85㎜
価格 22000円

※シマノ公式の換算式による値 (同号数のナイロンラインとPEラインだと、ナイロンの方が1.2倍多く巻ける)

SV・HD・遠投仕様・でっかいサイズなど、タトゥーラシリーズはバリエーションが豊富ですが、今回仲間に加わるのはシリーズ中で一番小さいサイズです。

一番小さいと聞くと「軽量なものをストレスなく投げられるけど、耐久性は高くはない」と連想してしまいがちですが、このモデルの面白いところはそういうイメージとは全くの別物に仕上げられているところです。

このリールの注目点はこちら

  • 遠投向けのブレーキ「マグフォースZ」を搭載
  • 高耐久を謳った「HYPERDRIVEデザイン」採用
  • φ32㎜の小径スプール

そう、「小さいけれど高耐久・遠投向き」という今までにはあまりなかった少し変わった性格のリールになっているわけです。

この性格付けによってSLS~LSのちょうど中間くらいの重さのジグを使ったショアジギングに向いている気がします。

「30~40gのジグじゃ重いんだよなぁ…」そんな人にはお勧め。

このサイズならバス釣りやちょっとした根魚釣りにも使いやすいでしょうし、一台持っておけばいろいろな楽しみ方ができるタイプのリールですね。

そして、この価格帯・このサイズのリールでHYPERDRIVEデザインを採用してきたところは素晴らしいの一言。

ボディが小さいのでパーミング性も良さそうですし、そのボディはガツッと握っても問題のないアルミ素材です。

スプール径は小さいですが、エキストラハイギアモデルもあるので巻取り速度も十分ですし、軽めのジグを使うことを考えればラインキャパも十分。

このお値段でこの性能。

正に「高コストパフォーマンス」ってやつを体現しているモデルですね。

ただ、ショアジギングで使う場合はもう少し長いハンドルに変更した方が使いやすいと思いますよ。(個人差あり)

新モデル 選び方のまとめ

さて、やはりいつも通り何を伝えたいのかよくわからない長文になってしまったので、最後に各モデルについての選び方のポイントをまとめておきます。

これを見て「当てはまる項目が多いな~」と思ったらご自身に向いたモデルかもしれません。

カルカッタコンクエスト 200/201 XG

  • 多少根のある所でも釣りをする
  • PE2号を200m巻きたい
  • 頑丈な丸形リールが大好物だ
  • 同じリールを長く使いたい派だ
  • 時にはいつもより重いジグを使いたくなる

ジリオン TW HD

  • それほど根ズレの心配がない所で釣りをする
  • 釣り場が深くない
  • 比較的ライトなショアジギングを楽しみたい
  • 遠投性と安定性を両立したブレーキシステムを使いたい
  • 頑丈なリールを使いたい

シルバーウルフ SV TW PEスペシャル

  • 釣り場が深くない
  • 障害物の少ない所で釣りをする
  • 細いPEラインでライトな釣りをしたい
  • できるだけライントラブルの少ないリールを使いたい
  • 我こそはベイト玄人なり

SLX DC XT

  • 釣り場が深くない
  • 障害物の少ない所で釣りをする
  • DCブレーキ搭載モデルを使いたい
  • 比較的軽いルアーを使うのにも使用したい
  • 30g以下のジグを使うことがほとんどだ

タトゥーラ TW 80

  • 釣り場が深くない
  • 障害物の少ない所で釣りをする
  • 比較的軽いルアーを使うのにも使用したい
  • 30g以下のジグを使うことがほとんどだ
  • コスパを意識して道具を選びたい

うん、去年よりはマシなまとめになったかな。

……たぶん。

さて、ではこれで終わりにしたいと思いますが、いつもの言葉を使って締めたいと思います。

リール選びで一番大事なのは「自分の気に入ったモデルを選ぶこと」です。

頭を使って理屈で選ぶのも悪くありませんが、最後の最後にゴーサインを出すのはハートです。

なので「ショアジギングにぴったりの最高のリールを厳選してやるぜ!」と息巻くよりも「なんかコイツにビビっと来たな!…気に入った!」という1台を是非探してみてください。

きっとそういうものの方が長い間楽しい思い出を一緒に作ってくれますよ。

おわり

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