ショアジギングにお勧めの新ベイトリール 2021年版

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釣り具関係

いや~、いよいよ2021年のニューモデルが各社から発表されましたね。

去年から釣りに行くのも自粛している私…。
各社の新製品発表を今か今かと首を長くして待っていましたが、今年のラインナップを見る限り待った甲斐があったというもの。

ソルトアングラー視点だと今年は近年稀に見るベイトリール当たり年なんじゃないでしょうか。
ソルトにも使えそうなモデルが多く、かつ出来の良さそうなものが揃っている気がします。

そんなわけで、今年もニューモデルの中からショアジギングに使えそうなものを独断と偏見まみれでピックアップして紹介したいと思います。


2022年春夏版もあります


発表されたモデル一覧

では、まずは各社の海水・キャスティング対応の新モデルの一覧から。

シマノ

・アンタレスDC
・カルカッタコンクエスト
・スコーピオンDC
・スコーピオンMD
・SLX BFS

ダイワ

・ジリオン SV TW
・アルファス SV TW
・スティーズリミテッド SV TW
・タトゥーラ TW 300/400
・スティーズA TW HLC
・PR100

アブガルシア

・プロマックス
・ブラックマックス
・アンバサダー CDL 100th Anniversary (限定生産モデル)

テイルウォーク

・エランオクトパスワイド VTN
・オクトパスライトプラス

シマノが5つ、ダイワが6つ、アブが3つ、テイルウォークが2つの計16モデル。(1月28日現在)

シマノとダイワはなかなか気合を入れてきた印象です。
2社ともに待望の大型ロープロファイルモデルを投入してきましたね。

それに比べアブガルシアとテイルウォークはパッとしません。

たぶんアブはアメリカの釣りフェスであるICAST(7月開催)に合わせて新製品を発表するのでしょう。
いくらなんでも新製品が入門機2モデルと限定版1モデルというのは寂しすぎます。

そして、テイルウォークは2つの新モデルを発表したわけですが、どちらも既存モデルのパーツ構成を少しいじった程度のものとなっていますね。

なんだか毎年ワイドパワーシリーズを見ている気がします。似たような既存モデルを持っているなら全く買う必要がないような……?

はっきり言って期待外れ……ですが、もしかしたらテイルウォーク(とアブも)はコロナの影響で新製品開発が遅れてしまったのかもしれません。
そう考えるとこの時期に発表される新製品が少ないという理由だけで批判するのは良くないか…。

ショアジギング用ベイトリールに求める要素

次は私がショアジギング用のリールを選ぶ時にチェックする項目を紹介します。
今回ピックアップするモデルは基本的に「この目線」で選ぶことになります。

最低限求める要素

  • 使用したい太さのPEラインが150~200mは巻くことができる (例:ライトショアジギングの場合は2号を150m以上、できれば200m)
  • 最大巻上長が大きい (80㎝以上が望ましい)
  • 遠投向きのブレーキシステム

私の場合は上の3つが揃っているリールならショアジギング用としての購入候補に入ってきます。

これ以外にも↓のような要素が揃っているとポイントアップ。買いたい気持ちがぐっと高まります。

あれば嬉しい要素

  • 遠投向きのボディ形状
  • 遠投向きのラインガイド
  • 適度なスプールサイズ(使用するジグの重さによるけれど、私がよく使う40gならφ36~40㎜程度が最適だと思う)
  • ハンドル長が100㎜(片側50㎜)近くあること
  • ドラグ音が鳴ること
  • 自重が重すぎないこと

まあ、少しわかりにくい要素もあるだろうな…とも思いますが、詳しい説明は省きます。

この記事は長くなるんでね。(断言)

使えそうなものをピックアップ

それではニューモデルからショアジギングに使えそうなものをピックアップしてみます。
ただ、ここではそれほど厳選しません。基本的には巻上長が大きいならOKにしましょう。

今回は去年の記事とは違い、使用するメタルジグの重さを「15g以下」「15~30g」「30~50g」「50g以上」に分けてそれぞれに適したモデルを選ぶことにします。

一言で「ショアジギング」と言っても使うジグの重さによって最適なリールサイズというのはかなり違ってくるので、きっとこのほうがわかりやすい……よね?

※リール名の後の()には該当モデルのギア比を記しています

~15g

  • SLX BFS (8.2)
  • アルファス SV TW (8.1)

※SLXは10g以下かも。ベイトフィネス機はよくわからん。

15~30g

  • カルカッタコンクエスト 100/101 (7.4)
  • スコーピオンDC (8.5)
  • ジリオン SV TW (8.5)

※カルカッタコンクエスト 100/101 は10~20gくらいが一番快適かも

30~50g

  • カルカッタコンクエスト 200/201 (6.5)
  • アンタレスDC (7.8)
  • スティーズA TW HLC (7.1)

50g~

  • スコーピオンMD (7.9)
  • タトゥーラ TW 300 (8.1)

こんな感じかなぁ?

選んだのは全部で10モデルとなりましたが、全てシマノとダイワのものでした。

両社とも全ての重量帯にモデルがあるので、今年のベイトリールラインナップがいかに幅広いものであったかが窺えますね。
これには敬虔なシマノ信徒・ダイワ信徒ともにニッコリなのではないでしょうか?

ただ注意してほしいのは、上の分け方は絶対的なものではなく「このくらいの重量が一番使いやすそうだなぁ」と私が思って勝手に作った目安だということ。

例えば「15~30g」のところに入れたスコーピオンDCで10gや50gが投げられないのかと言われれば、普通に投げられると思います。

まあ、そういったものを投げるなら他に適したモデルがあるんじゃないの?ってだけの話です。

なので、例えば40gのジグを使いたいからといってタトゥーラTW300を諦める必要はありません。重さの目安はそんなに細かく気にしなくてもOK。
(さすがにSLX BFSで40gとかは投げない方が良いと思うけどね)

さて、今回はジグの重さに合わせてモデルを選んだこともあり、それぞれの重量帯には多くても3つのモデルしかありません。

10個の中から1つ選べと言われるとどれにしようか迷ってしまいますが、3つの中から1つを選ぶのならそれほど迷わないのではないでしょうか。

まあ中には「3つとも気になって選べない…」という方もいるかもしれません……

それならもう……

3つとも買っちゃえ!

ま、これは冗談ですが、「今年の新モデルでベイトショアジギングを楽しみたい!」という方は使うメタルジグの重さを考慮しつつ気に入ったモデルを選びましょう。

初心者なら25~40gくらいのメタルジグが使いやすいと思うので、この場合は15~30g・30~50gにある6モデルの中から選べばたぶんOKです。

※実際の使用感、メンテナンス性、耐塩性、耐久性などが気になる方はしばらく様子を見てインプレなどが充実してくるのを待ちましょう。

注目モデル

さて、前置きが長くなりましたがここからが本題です。

次は個人的に注目しているモデルについてスペックを含めて紹介します。
まあ、紹介という建前であれこれと好き勝手に書くコーナーになりそうですが……。

発売前ということもあって事実と異なることを書いてしまうかもしれませんが悪しからず。

それでは、私が今年注目したモデルの一覧はこちら。

  • カルカッタコンクエスト
  • スティーズA TW HLC
  • アンタレスDC
  • タトゥーラ TW 300
  • スコーピオンMD

計5つ。

私は基本的にショアジギングタックルでは30g以上のジグ・プラグを使うので選んだのは必然的に重いものを投げるのに向いたモデルばかり。

スコーピオンDCもブレーキが遠投向きの設定になっているということなので少し気になりますが、それならもう少しスプール径とラインキャパを大きくしてもらいたかったな~、どのDCリールも同じようなサイズのものばっかだな~……ということで選外。

ジリオンはブレーキが遠投向きではないようなので選外。

それでは各モデルを詳しく見ていきましょう。

カルカッタコンクエスト

出典:SIMANO ONLINE FISHING SHOW 2021 「CALCUTTA CONQUEST」http://fishing.shimano.co.jp/product/series/products2021/products/6273/index.html

スペック (200HG)

自重 240g
スプールサイズ 径 38㎜ / 幅 21㎜
糸巻量 ナイロン 16lb. / 120m PE 2号 / 200m※
最大巻上長 78㎝
ハンドル長 42㎜ (片側)
価格 56700円

※シマノ公式の換算式による値 (同号数のナイロンラインとPEラインだと、ナイロンの方が1.2倍多く巻ける)

シマノの丸型ベイトリールのフラッグシップモデルがついにリニューアルです。

マグナムライトスプールⅢ搭載とかインフィニティドライブ搭載といったことはメーカーのサイトで見てもらうことにして、このモデルに対しては私が注目している点のみを紹介します。

前モデルからの変更点として個人的に注目しているのは以下の点。

  • レベルワインドの組み上げ方の変更
  • 100番・200番ボディにもスプール受けの土手ができた
  • ギアボックス?の変な樹脂パーツの撤廃
  • ハンドル軸のガタが激減
  • 若干の小型化・軽量化
  • スプールサイズの変更

3月16日 追記

レベルワインドの組み上げ方は14カルカッタコンクエストと大きくは変わらないようです。

誤った情報を載せてしまい申し訳ありませんでした

ここに訂正し、お詫びします。


じゃあ地味な変更点から見ていきましょうか。

レベルワインドの変更点

まずは黒田プロのブログから引用した画像を見てください。

出典: 黒田健史の「いろはにほへと」https://kenshikuroda.com/tackleno_iroha/14040/

画像を見る限りレベルワインドの組付け方が従来のモデルとは異なっています。

カルカッタとコンクエストは2代前まではオーバーホールしたことがありますが、どのリールもレベルワインドをばらすのが億劫でした。 


訂正

05カルカッタ、12カルカッタ300、15コンクエスト400はレベルワインドをバラすのが億劫でした。

14コンクエスト100番・200番は分解したことはありませんでした。
なお、00コンクエストはレベルワインド周りの構造が異なっているので分解が容易だったことを忘れていました。

その理由はレベルワインドを留めているEリングがパーミングサイドにあったことが主な原因ですが、21コンクエストはこのEリングがギアサイドに配置されています。これは分解・組み立てがかなり楽になっていると思いますよ。

こういうのは自分で分解整備するアングラーにとっては結構嬉しい変更点ではないでしょうか?


訂正
勘違いしていましたが、カルカッタ・カルカッタコンクエストでレベルワインドが分解しにくいのはEリングではなく「レベルワインド組に開けられたウォームシャフトの通る穴の形状」が主な原因となっています。

ここの形状が単純な〇形なら分解は容易いですが、ウォームシャフトの穴とレベルワインドパイプの穴が別々に空いている(〇形+C形)と分解するのが面倒になります。(05カルカッタ、12カルカッタ、15コンクエスト300・400番はこっちのタイプ。00コンクエストもこちらのタイプですが、ボディ本体に開けられたウォームシャフト穴が左右に貫通しているので分解は容易です。 )

※詳しくはシマノのパーツリストで確認してみてください。

というか、今までが「愛機をちゃんとメンテして使うアングラーに対する嫌がらせ?」という謎仕様になっていただけな気がしますけどね…。


訂正
14コンクエスト100・200ではレベルワインドが分解しやすいようになっていましたが、21コンクエストでは逆に分解しにくい仕様に変更されているようです。

シマノのパーツリストを確認しましたが、レベルワインド組に開けられた穴の形状が14モデル(100)とは違い、〇形+C形のタイプに変更されています。

このタイプのレベルワインドだと私のブログで紹介した05カルカッタと似たような分解方法になるのでちょっとやっかいです。

ああ、またしてもこの仕様か……残念です。

100番、200番にも土手ができた

またまた黒田プロのブログから画像を引用します。

出典: 黒田健史の「いろはにほへと」https://kenshikuroda.com/tackleno_iroha/14040/

※矢印は説明のために当ブログが入れたものです

ボディのスプール軸受け部周りの出っ張りを通称「土手」と呼びますが、この画像を見れば前モデルの100番・200番には存在しなかった土手(矢印部分)が作られていることがわかります。

これがあることによってスプールから出る飛沫がボディ内部に入りにくくなり、ひいてはボディ内部の劣化を防ぐことにもつながります。

土手は非常に地味な存在ですが、 これはソルトアングラーにとっては重要な変更点です。

ギアボックスのスケスケ樹脂パーツの撤廃

これはシマノの画像を引用します。

出典:SIMANO ONLINE FISHING SHOW 2021 「CALCUTTA CONQUEST」http://fishing.shimano.co.jp/product/series/products2021/products/6273/index.html

矢印は説明のために当ブログが入れたものです

画像の矢印部分が問題の樹脂パーツ。
この画像ではわかりにくいけど半透明の樹脂パーツになっていて中のギアを外から見ることができます。

どういった経緯でこのパーツが前モデルに採用されたのかは想像の域を出ませんが、きっと「ギアに簡単に注油できた方がいいんじゃないか」といったメンテナンス性向上のために採用されたのは間違いないでしょう。

しかしですね。

本当に樹脂パーツで良かったのだろうか?

以前からずっと疑問でした。

メンテナンス性向上のために最高クラスの剛性を謳っているコンクエストのボディに樹脂パーツを使うのはどうなんだろうか?……と。

でもね、このパーツの問題はそんなことじゃないんですよ。

このパーツの真の問題……

それは

なぜスケスケなのか!?

※ふざけているように感じるかもしれませんが結構真面目な観点で書いてます。

天下のシマノが丸形フラッグシップモデルであるコンクエストの剛性を下げてまで採用した樹脂パーツがスケスケだと!?……何故だっ!?

この疑問について考えること数年、先日ハッと仮説を思いつきました。

もしかしたらシマノのリール開発部にはギアフェチないしリール内部フェチ的な人物がいるのではないか?…と。

しかも自分の嗜好を製品に反映できるということは件の人物は結構お偉いさん?

もしかしたら、その人物の強権によって本来スケスケである必要のないパーツがスケスケ化した?

……そうか、だから14コンクエストはスケスケパーツがついていたんだっ!

長年の疑問の答えがやっとわかったぞ!!

※念のためもう一度書きますがいたって真面目な観点で……いや、すみません。本当はジョークです。

まあ、何はともあれ21モデルは旧スケスケパーツ部分が変更されました。
このことを見てもボディの設計はメンテナンス性よりも剛性が重視されたのは明らかです。

しかし、私のようなソルトアングラーにとっては外部からギアに注油できる機構はほぼ必要ありません。

なぜなら、内部に水の入りやすいベイトリールは海水対策として小まめな分解メンテが必須だからです。ギアグリスが無くなる頃まで分解しないなんてありえません。

私にとっては樹脂パーツを外して注油できるのなんて大したメリットにはならないのでこれは良い変更ですね。

ハンドル軸のガタが無くなった?

新しい特許機構によって従来モデルにつきものだったハンドル軸のガタつきが解消されているようです。

詳しくは黒田プロの動画でどうぞ

個人的にはあまりここは気にしません。

流石にハンドルがぐらついたりすればそのリールを使う気にはなりませんが、大味な釣りしかしない私は少しくらいハンドルがカタカタなっていても多分気づかないと思う。

でも、ガタつきはあるよりもない方が良いに決まっています。

釣りに行けなくて悶々としている時に家でリールのハンドルを回せば悦に入れて最高なんじゃないかな?

軽量化・小型化

後述しますが21コンクエストはスプールサイズも含めて全体的に若干の小型化がなされています。

その影響もあってか前モデルよりも自重が軽くなっています。(200番だけ。100番はボディ重量はたぶん変わらず)

200/201HGは「265g→240g」と前モデルから10%程度軽量化されました。

200/201HGモデルでの話になりますが、小型化によるパーミング性向上と軽量化の相乗効果によって従来モデルよりも疲労がたまりにくくなっているはずです。

そう、回遊待ちで長時間ロッドをブンブンするショアジギングにピッタリというわけですね。

……おら、だんだん欲しくなってきたぞ。

スプールサイズの変更

21コンクエストは前モデルからスプールのサイズが変更されました。

200番を例にすると前モデルの「径40㎜/幅22㎜」から「径38㎜/21㎜」に径・幅ともにサイズダウンしました。

もう一度シマノの画像を引用します。

出典:SIMANO ONLINE FISHING SHOW 2021 「CALCUTTA CONQUEST」http://fishing.shimano.co.jp/product/series/products2021/products/6273/index.html

この画像見ると前モデルよりもラインガイドに対するスプール上端の高さが下がっていることがわかります。
幅が1㎜減ったことも合わさってラインの放出抵抗が減っているのは間違いなさそうです。

これによって前モデルよりも最大飛距離が伸びていることが期待できますが、飛距離はスペックの数字上には表れない加工精度などにも大きな影響を受けるでしょうから……実際の飛距離はインプレ待ちですな。(前よりも飛ばないということは考えにくいけどね)

径が小さくなったのでヒラメ釣りなんかにも最高にマッチするんじゃないかなぁ…。

ま、飛ぶかどうかはさておき、スプールサイズが小さくなったということは当然その分前モデルよりも最大巻上長が下がってい……ねぇっ!!

あれ? 下がってない。

モデルによっては多少変わっているけれど、ほとんど前モデルと一緒の巻上長になっています。

なんだ?
この巻上長に黄金律的な何かがあるのだろうか?

しかも、100番と200番の巻上長の差がほとんどない。

ハイギアモデルを例にとって見てみると、100HGはギア比7.4(巻上長77㎝)と確かに高速ですが200番はHGでもギア比6.5(巻上長78㎝)に調節することで巻上長を揃えています。

6.5ってモデルによってはほぼノーマルギアなんですが……。

…なんでやねん。

う~ん……よくわからん。

よくわからんけど、この番手を変えても使用感(巻取り速度)は変わらないというシステマチックな考え方はバスフィッシング系の考え方のような気がする。

個人的には200番もHGは7.4程度に上げてもらいたいんだけど…。
100HGと200HGでスプール径が5㎜も違うのに巻上長が1㎝しか差がないなんて変じゃない……?。

仮に200HGもギア比7.4だったら巻上長は88㎝!

うわぁ……これ欲しい。
これがハイギアの正しい姿なんじゃ…?

まあ、この100番と200番で巻上長の差が小さいというのは前モデルでも同じなんですが、よくわからんけどこれってバスフィッシングくらいにしか恩恵がないんじゃないの?

ギア比を各モデルごとに細かくいじってまで巻上長を前モデルから継承する。
番手を変えてもほぼ同じスピード(ギア比が違うので巻き感は変わると思う)でリトリーブできる。

なんだが巻上長への異常なまでの拘りを感じますな。
やっぱり田辺さんのリールってことなんだろか?…という印象を受けます。

う~ん、200番もギア比7.4くらいのHGモデルで出してもらいたかった……けど、まあ出ないものは仕方がないか。

シマノさん、是非来年あたりに200XGモデルを出してく……いや、出ないか。バス釣りに必要なさそうだし…。

PE2号/200mのラインキャパ、大径ナロースプールで遠投性もOK、剛性・耐久性もピカイチだろうしドラグも鳴る、14モデルの弱点らしい弱点はほとんど解消されている……

あれ、なんだろう…最高傑作かな?

本当に魅力的なんだけど、あとは巻上長だけ………だけなんだよなぁ~…。

スティーズA TW HLC 

出典:ダイワ「BASS PROJECT 2021」、https://www.daiwa.com/global/ja/fishingshow/2020ss/bass/index.html

スペック (7.1)

自重 190g
スプールサイズ 径 36㎜ / 幅 ?㎜
糸巻量 ナイロン 16lb. / 100m PE 2号 / 167m※
最大巻上長 80㎝
ハンドル長 90㎜
価格 50300円

※シマノ方式での換算による数値(同じ号数ならナイロンはPEの1.2倍巻くことができる)

すでに発売されている21ジリオンSVやスティーズリミテッドなどのインプレを見る限り、「HYPERDRIVEデザイン」によって巻き感などは向上しているようですね。

そのあたりのことは置いておいて、このリールの注目点は新ブレーキシステムの「MAGFORCE-Z BOOST」です。

このブレーキの性能は如何に?
MAGFORCE-Z BOOSTがダイワ遠投モデルのニュースタンダードになるのか?

というところが気になるところですが、シマノ派の私からすると「相変わらずダイワはブレーキが色々あって違いがよくわからないな~」というのが正直な感想。

そこで今までのブレーキシステムとどう違うのかという説明をダイワのサイトから引用します。

MAG-ZブーストはMAGFORCE-Zの遠投性能を極限まで引き出した飛距離重視のセッティング。
MAGFORCE-Zは遠心力でインダクトローターを作動させる特性から軽量級ルアーには不向き。一方で中・重量級ルアーの遠投には最適で、入力した分だけ飛距離が伸びる。
そこにBOOST革命。バックラッシュゾーンを回避した後、瞬時に1段階戻ることでキャスト中盤~着水間際まで伸びやかな弾道で最大飛距離を実現させた。

出典:ダイワ「スティーズ A TW HLC」https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/reel/bait_rl/steez_a_tw_hlc/

うんうん……う~ん?

つまり、これは「中・重量級ルアーの遠投性がさらに向上した」って解釈でOK?

そうだとすると、これってキャストの序盤に遠心力でブレーキをグワッと効かせた(序盤のバックラッシュを回避した)後にバネの力でスコッとブレーキを一段下げて(これがBOOSTの部分)、そこから以降は従来のマグフォースZブレーキって感じかい?

まあ、間違っているかもしれませんがこれって遠心ブレーキっぽい使用感になるって認識であってるんでしょうかね?
私のイメージ通りなら、従来のマグフォースZのものよりも初期ブレーキを強く設定しても同等の飛距離が出るって感じになりそうな気がします。

う~ん、これはちょっと気になるぞ。
もしかしたら「異物侵入に強い遠心ブレーキ」的なものに仕上がっているのかもしれませんな。

…わくわく。

それはともかくとして、ナイロンライン16lb./100mという従来と同じキャパのスプールを搭載しておいて「過去のものよりもぶっ飛びます!」(とはどこにも書かれてないんだけど、そういう印象を受けるよね)っていうのはどうなんだろうか?

本当に従来よりも遠投性が向上しているのならこれだとキャパが足りないのでは?

自粛期間中に色々とインプレ動画や記事を見たけど、バス釣りでも飛ばす人はベイトで100mくらい飛ばすらしいし、本当に飛距離がアップする(とはどこにも…以下略)のならもう少しキャパを増やすべきだったと思いますね。

では、このリールをショアジギングで使う場合を考えてみます。

16lb.を100m巻けるということは2号のPEラインを160m強巻くことができる計算になるので、ここでは仮に165m巻いたとしましょう。

ベイトタックルで投げるメタルジグって結構飛ぶんですよ。追い風さえあれば私が投げても40gのメタルジグなんて100mくらい飛びます。

仮にその状態から30mほどジグを沈めて釣りをする場合、合計で130m弱のラインを出した状態になります。残っているラインは30m程度しかありません。

この状態で大物が掛かったとしたらラインが出しきられる可能性は十分にあります。海はいつ大物が掛かるかわかったものじゃありません。

また、当然ですが釣りを続けるうえで減っていくラインの分も計算しておかなければなりません。
リーダーの結びなおしやライントラブルなどでラインを切る必要が出た時、このラインキャパではすぐにラインの余裕がなくなってしまいます。

…そもそもなんですが、リールにPEラインを160~170mという中途半端な長さで巻いておく人って存在するのでしょうか?
こういう場合は150mか300m売りのラインを買ってきて下巻きをしてからPEラインを150mだけ巻くのが普通じゃないかい?

150m巻き+下糸で釣りをする場合は、さっきの例で考えるともう全然余裕なくなっちゃいますよね…。

う~ん、バス釣りから見てもショアジギングから見てもラインキャパが少し足りない気がするなぁ。

せっかくのφ36㎜スプールなのにもったいない…。
まあ、バスリールとしてはこのぐらいのラインキャパの方がスプールの立ち上がりが良くなって「いい感じ」ってことなのだろうか?

それにしても、こういう遠投モデルは本来なら200番サイズで出してもらいたいなぁ。
ベイトキャスティングリールならもっと幅を持ったサイズ展開をしてもらいたいところなんだけど、何故かダイワもシマノも200番サイズを全然作らない。

いや、本当は海外だと200番を販売しているのは知っているんです。
でも日本の釣り人だってビッグベイトとか使うんだから200番のロープロファイルも出してくだせぇ~。

「ロープロ200番難民を救えるか!? スティーズA TW HLCの挑戦に迫る!」

終。

やはりショアジギング用のリールはPE2号を200mは巻けるものが望ましい…。
そうすると、やっぱりコンクエストか……巻上長もスティーズと大差ないし……金ピカだしな…。

次回

「ロープロ200番難民が丸形リールに押し寄せる!? 混迷を極めるベイト市場を追え!」

をお楽しみに。

(次回のお届けは未定です)

アンタレスDC

出典:SIMANO ONLINE FISHING SHOW 2021「ANTARES DC」http://fishing.shimano.co.jp/product/series/products2021/products/6276/index.html

スペック (XG)

自重 225g
スプールサイズ 径 37㎜ / 幅 19㎜
糸巻量 ナイロン 16lb./ 100m PE 2号 / 167m
最大巻上長 91㎝
ハンドル長 45㎜ (片側)
価格 77000円

出ましたね~。
アンタレスDC。

個人的な注目ポイントは4つ。

  • ハンドル軸のガタが激減
  • メンテナンス性の向上
  • より緻密なコントロールが可能となった新DCブレーキ
  • DC機としては初めて搭載されるMGLⅢスプール

です。

ハンドル軸のガタつき激減

これは21コンクエストと同様なので割愛

メンテナンス性の向上

21モデルでは16アンタレスDC系ボディでオミットされていたメカニカルブレーキノブ(メカニカルブレーキ調整の機能はない?)が復活しました。
画像を引用します。

出典: 黒田健史の「いろはにほへと」https://kenshikuroda.com/tackleno_iroha/14027/

これによりボディを開けなくても中のベアリングに注油が可能になっています。
まあ、大抵のリールはそれが普通なんですけどね……。

ま、せっかく高いリールを買ってもすぐにゴリゴリになってしまうんじゃ意味がありませんので、こういったメンテナンス性は大事ですよね。

新DCブレーキ

詳しくはシマノの公式サイトなどで確認してもらいたいですが、高速CPUを搭載することによって従来のものよりも緻密なブレーキングを実現したようです。

必要なタイミングに必要な力でブレーキをかける。

言葉にするのは簡単ですが実現させるのは難しい……のでしょう。きっと素人の私が考えるよりもうんとね。

この新DCブレーキによってシマノのベイトリールは更なる高みに到達したって感じでしょうか?

MGLⅢスプール

はっきり言ってMGLⅢスプールが搭載されるだけなら注目する必要はありませんでした。

それだけでは「ふ~ん、MGLなんだ。…へぇ~」という感じ。

ですが、今回のモデルにはMGLスプールだけでなく新DCブレーキも同時に採用されたことで注目度はうなぎのぼり!

「低慣性スプールに緻密なブレーキの組み合わせだと!?……こいつぁすげぇぜ!!」という感じ。

では何がそんなにすげぇのか?

もともとMGLスプールなどの低慣性(≒軽量)スプールはキャスト時の立ち上がりは良いけれど失速しやすいという性質があります。

この性質により、この手のスプールを搭載したリールはちょっとしたブレーキ力の設定ミスでキャスト後半の伸びがスポイルされやすいという弱点がありました。

しかし、21アンタレスDCはこの低慣性スプール特有の弱点を「適切なタイミングに必要な分だけ」という新DCブレーキによって帳消しにしてしまおうという設計になっているわけです。

このアイデアが実現できるのはシマノの技術力のなせる業といっていいでしょう。

…いやぁ、わくわくしてきますね。

ダイワには「SV(ストレスフリーバーサタイル)」というモデルがありますが、この21アンタレスDCもSVモデルと言えそうです。

SVといってもアンタレスは「スーパーバーサタイル」の意味ですけれど。

低慣性スプール+高性能可変ブレーキという組み合わせの相乗効果によって、21モデルは軽量級ルアーから重量級ルアーまで幅広く何でも気持ちよくキャストできるものに仕上がっているのではないかと期待できます。

16モデルと投げ比べてみたら、たぶんかなりキャストフィール・飛距離ともに変わっているのではないでしょうか。

軽く投げてもスーっと飛んでいく、そんな感じかな?

……ま、私は歴代のどのアンタレスも使ったことがないのでその違いはさっぱりわからないんですけれどね………。

最後にこのモデルの問題点について。

このモデルはその本体のポテンシャルに対してラインキャパが足りないという重大な欠点があります。

これは間違いありません。
だって、シマノが公式に「ラインキャパが足りませんよ」ってプロモーションをしてますから。

こういう「うわ~、ライン足りなくなっちゃった~」的な宣伝は第三者に任せて、公式では「過去最高の出来です」という感じにしておいた方がよかったのではないでしょうかね?

まあ、それだけ正直なんだとみることもできますが…。

少なくとも私のような「投げた後にラインが何m残るのよ?」という考えを持ったアングラーには逆効果の宣伝だし、受け入れられないモデルですよ、これ。

いったい、シマノはこの最高級リールでアングラーに何をさせたいんでしょうか?

最高の釣りの体験をさせたいのか、それとも、キャストでラインを全部出し切るという遊びをさせたいのか……。

タトゥーラ TW 300・400

出典: ダイワ「BASS PROJECT 2021」 https://www.daiwa.com/global/ja/fishingshow/2020ss/bass/index.html

スペック 

モデル 300XH 400H
自重 325g 335g
スプールサイズ 径 43㎜ / 幅 ?㎜ 径 43㎜ / 幅 ?㎜
糸巻量 PE 3号 / 285m PE 3号 / 360m
最大巻上長 109㎝ 95㎝
ハンドル長 110㎜ 110㎜
価格 37000円 38500円

ついに出た

ダイワさんちの

でかいやつ

– クランケ つりお –

思わず一句読んでしまいましたが、まあ、要はただのでかいTウィングベイトリールです。

でも、そのただのでかいベイトを出してくれよと思っていたのは私だけではないはず。

いや、その心情をもっと正確に表現すると

「だしでぐれよぉぉぉ~っ!!」

という感じでしょうか。

このリールが発表された時は「これは久しぶりにダイワのリールを買う時がきてしまったか……?」と思ったものでした。

まあ、その後に対抗馬であるスコーピオンMDが発表されたので「タトゥーラを見た時のあの胸のトキメキは一体何だったんだ?」状態になってしまいましたが、それでも待望の大手日本メーカーによる300・400番ロープロベイトリールであることは変わりません。

このリールは300番がアブガルシア「レボビッグシューターWM50」やテイルウォーク「ワイドパワーシリーズ」に、400番は「ビッグシューターWM60」や「スーパーワイドパワー」に相当するサイズとなっています。

ですから、磯場でのビッグゲームをしたりカゴ釣り兼用にするなどの理由がない限りはショアジギング用としては300番の方で十分です。

そこで今回は300番モデルの紹介をしようと思ったんですが……スペックなどを詳しく見ている内に考えが変わったので400番の方を念頭に話を進めていくことにします。

このリール(400番)のもっとも優れている点……それは自重の軽さ。

300番の325gに対して400番は335gと、その差はわずかに10g。
同じ400番クラスであるビッグシューターWM60の406g、スーパーワイドパワーの455gと比べると圧倒的に軽量です。

これはボディが300番とほとんど変わらない(それとも同一?)ことに因るものでしょうが、それでもこのラインキャパのリールでこの軽さというのは衝撃的です。


追記

400番はスプール幅が大きくなっているようなので、300番とはボディも異なるようですね。


軽さは長時間の釣りでの疲労軽減という意味では大きなアドバンテージになりますし、筋力的に従来の400番リールが使いにくいと思っていた方にとっても使いやすいものになっています。

さて、他にはない軽量な400番リールという点は優れていますが、一方で純粋に遠投用リールとしてこのリールを見ると「いまいちだなぁ…」と感じます。

その理由が遠投に向いているとは言えないブレーキシステムである「マグフォース」を搭載していること。

ダイワのプロモーション動画などを見ればわかりますが、このリールはバス釣りなどでビッグベイトを使うことを主眼に置いたモデルとなっているようです。

そのため、キャスト時に回転したり飛行姿勢を崩しやすいビッグベイトルアーを投げやすくするためにブレーキ力の安定性に優れているマグフォースが採用されたのでしょう。

これは確かに遠投面を考えればマイナスですが、ソルトでも大型プラグでの釣りをメインとするのなら悪くない仕様となっています。

むしろショアジギングでは使わずに磯などからのショアプラッキング専用機として使うのが最適かもしれません。

…しかし、それではつまらない。

もし私がこのリールを買うとしたら遠投仕様…というよりも「ぶん投げ仕様」に改造して使うと思います。

改造といっても少し簡単な加工をするだけです。

マグフォースブレーキのダイアル部分にノブを取り付けて、キャスティング競技用機のようにするだけ。
これ、Tウィングも相まってかなり飛ぶんではないかと。

重いジグや天秤をつけて……ぶん投げる。
そして、ジグの飛行中にブレーキノブを回してブレーキを弱めつつ飛距離を伸ばす、と。

ブレーキングに熟練すればDCブレーキに勝ることも夢じゃない…!?

う~ん、でもこれ……もう釣りじゃなくて一人キャスティング大会か?

スコーピオンMD

出典: SIMANO ONLINE FISHING SHOW 2021 「Scorpion MDhttp://fishing.shimano.co.jp/product/series/products2021/products/6278/index.html

スペック (XGLH)

自重 315g
スプールサイズ 径 43㎜ / 幅 22㎜
糸巻量 ナイロン 16lb. / 210m PE 3号 / 240m
最大巻上長 107㎝
ハンドル長 51㎜ (片側)
価格 36000円

タトゥーラに若干のもやもやを残しつつ、最後に紹介するのは「シマノ、お前もか…」的に出してきたスコーピオンMD。

いや、なんかこれだと文句言ってるみたいだな…。

でもねぇ~…そんな、いっせえのせでルアーフィッシング用の300番リールを出さんでも、ねぇ……?

正直なところ………嬉しいですっ!!

うぉぉぉ、ついにシマノからルアー用のロープロ300番リールがでるぞぉーーーー!

ひゃっほーーい!

……

う~ん、でもこれ冷静になって見てみると狂喜乱舞するほどのリールなんだろうか?

ボディは既存の17グラップラー300や20ベイゲーム300のものを基にしているようなので、そういった意味ではこのリールは既存モデルのただのマイナーチェンジ……。

うぅ、ちょっと熱が冷めてきた…。
少し慎重にこのモデルを観察してみましょう。

現状でわかっている既存モデルとの違いは5つ。

  • ナロースプールになった (幅が25㎜から22㎜へ)
  • ギア比7.9になり最大巻上長が107㎝になった
  • ベアリング数が2個増えた
  • ドラグ音が鳴らなくなった
  • キャスティング仕様のダブルハンドルモデルになった

まあ、やはりこの中で気になるのはナロータイプになったスプール。

このスプールはルアーキャスティングを主眼に置いているであろうこのモデルのために新設計されたものとなっています。(XGギアもだけどね)

そう考えると、既存モデルとの大きな違いはスプールのみと言っても過言ではなく、逆に言うとシマノのルアービッグゲームに対する回答が「スプール以外はほとんどいじる必要なし!」ということなのでしょう。

まあ、それだけね…「前から良いもん作ってまっせ~」ということだとポジティブに捉えることに私はしました。

「基本性能が高いからいじるところが無くて困っちゃうな~」たぶんシマノの技術者はこんな気持ちで日々を過ごしているに違いない。

ま、何でもかんでもコストを掛けて新しく作ればいいってものでもないんで、そこらへんはどうでもいいんですけどね。

さて、そんなこんなで「ここは変えなあかんやろ!」と新しくなったこのスプール。

今のところ素材や重量も不明ですが、スコーピオンMDと同型機種である17グラップラーはアルミ製のスプール。

リールの値段がグラップラーよりも上がっているので超々ジュラルミン製スプールになっていることも考えられますが……ベアリング数も増えてるからやっぱりアルミ製かも。

肉薄化・ナロー化したことによって重量は下がっているようなので、使い心地は結構変わっているんじゃないでしょうか?

まあ、本当に慣性が下がっているのならブレーキは8ピンではなく6ピンで十分だったのではないか?とも思いますが、多い分には…ゴニョゴニョ…してやればOK。

すでに書いたようにこのリールは17グラップラーなどとほぼ変わらないモデルです。

インプレなどを見ても17グラップラー・20ベイゲームともに評判はかなり良いみたいですし、シマノ自身も「いじるところってあんの?」という感じなのでスコーピオンMDの基本性能は折り紙付きということなんでしょう。

そんなわけでこのリールの評価はスプールの出来にかかっていると言えそうです。

恐らくシマノが様々なテストを繰り返してたどり着いた結論がこのナロースプール。
このスプールによるキャスト性能がどれほどのものなのか?

個人的には「スプールがナローになったこと」「スプールの軽量化がはかられていること」「ラインガイドが縦長タイプであること」によって、普通に使う以外にも「疑似小径スプール」的な使い方もできるんじゃないかな~と期待しています。

具体的にはラインを巻いた時の径を40㎜や38㎜などに調整することによって、疑似40㎜/22㎜や疑似38㎜/22㎜スプールとして使ってみたい、ということです。

当然スプール自体のサイズは43㎜/22㎜のままなので実際の38㎜/22㎜スプールなどよりも重く、立ち上がりも悪くなりますが、こういう設定にした時にも快適に使えるんじゃないかと妄想しております。

ま、きっとこのあたりのことは発売後に全国のベイト野郎(&レディー)たちが小さいルアーから大きいルアー、軽いものから重いものなど色々と投げ比べてスプールの良し悪しを含めてインプレをしてくれることでしょう。

私はそれを気長に待つことにします。

ワイドパワープラスでも使いながら、ね。

新モデル 選び方のポイントまとめ

さて、好き勝手に書いていたらめちゃくちゃな長文になってしまったので「無駄に長いのを頑張って読んだけど、どのリールを選んだらいいのか今一わからんかった!」という方のために最後は私が注目した5モデルについて選び方のポイントを簡単にまとめておきます。

当てはまる項目が多いな~、と思ったら自分に向いたモデルだと思ってください。

カルカッタコンクエスト(200番)

  • サーフで釣りをすることが多い
  • PE2号を200m巻きたい
  • ジグだけでなく、ヒラメ用のミノーやシンペンなどを巻く釣りも好きだ
  • 14モデルは気にくわなかったけど丸形リールは好きだ

スティーズA TW HLC

  • サーフで釣りをする
  • 釣り場が深くない
  • 比較的ライトなショアジギングを楽しみたい
  • 異物が侵入しても性能が変わりにくいブレーキシステムが好ましい

アンタレスDC

  • サーフで釣りをする
  • 釣り場が深くない
  • 比較的軽量なルアーから重量級まで幅広く使いたい
  • 軽く投げた時にもしっかり飛ばしたい
  • 疲れた時の不意なバックラッシュを少なくしたい
  • ラインを全部出し切るキャストを楽しみたい

タトゥーラ TW 300・400

  • 磯場でも釣りをしたい
  • 太糸を巻きたい
  • ジグよりもプラグの釣りを優先したい
  • 巻取りが早いリールが良い
  • ぶん投げ仕様に改造したい
  • 釣りよりもむしろ一人遠投大会の優勝を目指したい

スコーピオンMD

  • 磯場でも釣りをしたい
  • 太糸を巻きたい
  • ジグの飛距離とプラグの投げやすさなら、ジグの飛距離を優先する
  • 巻取りが早いリールが良い
  • ブレーキユニットの改造や糸巻量の調整などをすることに無上の喜びを感じる

こんな感じでしょうか。

う~ん、自分で書いておいてなんだけど……参考にならない気がする。

まあ、なんだかんだと長々と書いたけれど、ぶっちゃけたところモデルごとの向き不向きなんてどうでもいいんです。

これはもう何回も書いているんですが

一番大事なのは「自分の気に入ったモデルを選ぶこと」なんですよ。

それ以外の基準なんて必要なし。

こちとら仕事で魚を釣っているわけでも遠投競技をしているわけでもないんですから、好きなものを楽しみましょう!

釣りを楽しめるってのは幸せなことですよ。

おわり

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