とうとう本格的に夏の到来ですね。
これから秋にかけて小型青物が良く釣れるシーズンになりますが、皆さんは何派でしょうか?
ショアジギング派?
サーフトローリング派?
それとも、カゴ釣り派?
私はライトショアジギング&ライトサーフトローリング派です。(カゴ釣りもやるけど)
ライトショアジギングタックルでメタルジグと弓角の釣りをゆる~く楽しめるのがこのスタイルの良いところですが、状況に応じてメタルジグと弓角を使い分けることができるという点にも大きなメリットを感じています。
メタルジグと弓角はどちらも小型青物を狙うのに適したルアーですが、その性質はとても対照的です。
対照的な性質を持った両者、この2種類のルアーを適切に使い分けることができればもっと魚が釣れるかもしれない。…そう思いませんか?
そこで、今回はショアジギ&サフトロスタイルでの「メタルジグと弓角の使い分け」について紹介したいと思います。
タックル
まずはライトショアジギ&ライトサフトロスタイルのタックルについて簡単に紹介します。
見ての通り、タックル自体は一般的なライトショアジギングタックルです。
ただ、一般的なショアジギングと違うのはルアーとしてメタルジグを使うか、メタルジグに加えて天秤&弓角も使うかというだけです。お手軽でしょう?
メタルジグやジェット天秤の重さは使う竿に応じて選んでください。
個人的にはジェット天秤の重さは10号(37.5g)か12号(45g)あたりが使いやすいです。
※同重量の天秤&弓角とメタルジグなら、メタルジグの方が飛びます。
リーダーはナイロンでもフロロでも良いでしょう。メインラインの強さに応じて選んでください。
そして、弓角を結ぶハリスは太くすれば太くするほど糸絡みが減ります。糸絡みが気になるなら太くしましょう。私は5~6号を使うことが多いです。
ただ、弓角を使う場合は仕掛け自体が長いので釣り場の選択にも注意が必要です。
弓角を使う時は仕掛けを地面に置いた状態からキャストすることが多くなると思うので、砂浜など地面に仕掛けが引っ掛からないような場所での釣行が無難です。
「どうしてもゴロタ場などで釣りをしたい」という様な場合には仕掛けを置く板のようなものを地面に敷くなどの工夫をしましょう。
それぞれの特徴
さて、次はメタルジグと弓角の特徴をそれぞれ見ていきましょう。
両者の特徴をしっかり把握しておくと使い分け方も簡単に理解できると思います。
メタルジグの特徴
- 沈むのが早い
- フォール中もすごくアピールできる
- ロッド操作によって瞬間的なアクションを出すことができる
- クリアカラーにはできない
弓角の特徴
- 仕掛けが絡まるのでフリーフォールはできない(向いてない)
- ロッド操作によって瞬間的なアクションを出すことができない
- クリアカラーもOK
- 小さいサイズでもキャストできる
- メタルジグに比べてバラシが多い
ざっとこんな感じです。
メタルジグはフォールやキビキビしたアクションが得意でクリアカラーにすることができません。
それに対して、弓角はリトリーブによる誘いが得意でクリアカラーにすることができるというのが大きな違いです。
使い分け方
まあ、勘の良い方はそれぞれの使い分け方がもうわかってしまったかもしれませんが、いよいよ具体的な使い分け方法の紹介にいきましょう。
たぶんこれを見れば基本的な使い分けはバッチリだと思います。
ただ、ここで紹介する方法は1尾目を効率よく釣るためというよりも「釣果を伸ばすため」という側面が強いということに注意してください。
探る水深の違い
表層の反応をチェックするなら弓角を使うのが手っ取り早いです。ジェット天秤による飛沫も魚に大きくアピールしますしね。
ま、メタルジグでも反応が良いようなら好きな方を使えばOKです。こういう時は何でも釣れるんじゃないでしょうか。
ただ、探る水深が深くなるとどうしても弓角では無理が出てきます。弓角はリトリーブ主体でアクションさせるので浮き上がりやすく、加えてフリーフォールでは仕掛けが絡むのでカーブフォールしかできません。
イメージとしてはこんな感じ↓です。
最初のフォールの時点で探れる範囲に差ができてしまうのがわかると思います。それに、一定のレンジを誘うのはショアスロージギングの様なメソッドを使えるメタルジグに軍配が上がります。
横の動き・縦の動き
ただ巻き等のリトリーブアクションに反応が良い場合は弓角を、フォールを多用する縦のアクションにヒットするならメタルジグを使用しましょう。
もちろん、リトリーブに反応が良い時にメタルジグで釣れることも多いですが、大抵このような時には弓角を使った方が釣果は伸びやすいです。
ただ、フォール中にヒットが集中するようならメタルジグの独壇場になり得ます。なにせ、弓角はカーブフォールしかできない上に天秤が先行して沈んでいくのでフォール中のアタリが取りにくいという欠点がありますからね。
ま、単純に横の動きは弓角、縦の動きはメタルジグと覚えておけばOKです。
マッチザベイト(サイズローテーション)
「もしかしてベイトサイズが小さい…?」そんな可能性を感じた時はメタルジグから弓角へチェンジしてみましょう。
タングステン製の小さいメタルジグに交換するのも手ですが、クリアカラーの弓角は水中でシルエットがぼやけるので魚から見た時に「煌めく小さい何か(エサ)」を演出しやすいのかな、と個人的には考えています。
逆にベイトサイズが大きい場合は長いメタルジグやプラグの出番です。
カラーローテーション
メタルジグへの反応が悪い時にクリア系カラーへの反応を見るために弓角を使います。明らかにクリアカラーに反応するようならそのまま弓角を使い続けましょう。
リアクションバイト
ロッド操作によってダートアクションの様な切れのある動きや大きくしゃくりあげる動きを演出することができるのもメタルジグの強みの一つ。何を使っても反応が乏しい時にはこういった急激なアクションを試してみましょう。ギュンギュン動くジグに堪らず喰いついてしまう魚を探すのも手です。
また、同様にショアスロージギングの様なネチネチ(?)したアクションで口を使わすことを狙うのも良いでしょう。
私はこれら5つの要素を考慮して使い分けています。
釣り場ではメタルジグか弓角のどちらかで釣り始めることになりますが、メタルジグを最初に使うのをお勧めします。
これは早い段階で釣れる水深をある程度絞ってしまうのが狙い。釣りの基本はタナです。
釣れるタナがある程度把握できたのなら、あとは釣れるアクション・釣れるルアーサイズ・釣れるカラーなどを探っていきましょう。
また、魚が何に反応するかをチェックする時は他の釣人が「何でどういう風に釣ったか?」ということも観察してみてください。
例えば、
「大きめのメタルジグを底まで沈めてから動かしてるな…」
とか
「やたらと早巻きで動かしてるな…」
といったことがわかれば占めたもの。
こういった情報を上手く活かすことができればルアーチョイスの手間と時間が短縮できます。
釣れてる人の真似をする……これぞ秘技・コバンザメ釣法だ!
少し冗談っぽく感じるかもしれませんが、わりとマジです。
人気釣り場である程度安定した釣果を出したいのなら周囲の釣り人からの情報も有効活用しましょう。
さて、これで終わりに……しようと思ったのですが、弓角について書き忘れていました。
弓角について
最後は弓角の選び方について紹介します。
もしかすると釣具屋にあまり種類が置いてなくて選びようがないこともあるかもしれませんが、参考までにどうぞ。
形状
弓角はボディの形状によって早巻き向き・遅巻き向きに分けることができます。
基本的にはR(曲がり具合)が大きいものほど回転しやすく遅巻き向きになり、逆にRが小さいものほど回転しにくく早巻き向きになります。
こういうのは遅巻き向き
こっちは早巻き向き
曲がり具合が違うのがわかると思います。
ま、夏~秋にかけてのハイシーズンは早巻き向きの弓角だけでもOKだと思いますよ。
カラーの選び方
「弓角を使ってもいいけどカラーを揃えるのはちょっとな……」と思う方もいるかもしれませんが、基本となる以下の3色だけ買っておけばOKです。
- 白系・・・朝夕のマヅメ時や曇天などの暗い状況で効果的です。
- 青系・・・水の色が澄んでいる時・快晴時に効果的です。
- 赤系・・・水の色が濁り気味の時に効果的です。どんな天候でもOKな印象があります。
クリア系の白・青・赤の3色。これだけです。
3種類で済むので費用もそんなに掛かりませんし、荷物にもならないのでお手軽ですよ。
まだサフトロをやったことがないという方は3色だけ買って是非試してみてください。きっとメタルジグとは違う釣れっぷりを味わうことができると思いますよ。
では、今度こそこれで終わりにしたいと思います。
小型青物釣りには良いシーズンです。メタルジグと弓角を使い分けて目一杯釣りを楽しみましょう!
おわり
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