今回は大森製作所のスピニングリール「マイクロ7CS」の分解です。
10年くらい前に中古で購入したものなので純正パーツと異なるものもあるかもしれませんが悪しからず。
このリールを買うきっかけになったのはリールの分解メンテを自分で行うようになったことです。
10ナスキーなどを分解するようになり、リールの仕組みを理解する内に「昔のリールってどんな構造だったんだろう?」と気になってしまい、購入することにしました。
ま、そんな理由で買ったのですから、当然このリールは実釣にはほとんど使用していません。
……が「部屋の中でハンドルを回す用リール」としては一番のお気に入りです。
やっぱラチェット音がね、いいのよね。
スペック
重量 | 188g(実測) |
ギア比 | 5.2:1 |
最大巻上長 | 60㎝ |
最大ドラグ力 | ? |
糸巻量 | ナイロン 4lb. – 300m |
ハンドル長 | 46㎜ |
ベアリング数 | 2 |
中古購入価格 | 確か500円くらい |
分解
スプールを外す
作りは簡素だけど基本的には今のリールと変わりません。
ドラグユニットを外す
Cリングを外せばOK。
ドラグワッシャーはかなり小型なので強い制動力は期待できません。
外す必要はないけどドラグ音を出すパーツも外しました。
スプール受けはシャフトと一体になっているので外せません。
(赤いやつは外れます)
ハンドルを外す
ねじ込み式のハンドル。
ハンドルノブは交換不可。
ボディを開ける
3本のネジを外せばOK。
ネジはどれも同じサイズのもの。
ドライブギア、摺動子を外す
この頃の摺動子はとても単純な構造。
メインシャフトを外す
シャフトについているパーツを外せば、シャフトを引き抜くことができます。
ローターを外す
左側が上になるように並べました。
ラインローラー、ベールを外す
内蹴りを外す
外す必要は全くありません。
アームレバー付近の分解
ベール折りたたみ機構により小さいパーツが多いので紛失に注意。
ベールを折りたたむとこんな感じ。
ピニオンギアなどを外す
ラチェット部のパーツを外す
残りのパーツは外すと破損させてしまいそうだったので分解はここで終了です。
私はオールドリールの事はよくわからないので大森製作所のリールについて特にコメントはないですが、このリールを改めて分解してみると「現在のリールってすごい進化してるんだなぁ」と実感します。
もちろんオールドリールでも魚を釣ることはできるので実用性はありますが、そのレベルに満足せずに現在まで地道に改良が加え続けられてきたからこそ昨今の高性能リールがあるわけです。
そう考えると技術者さん達には頭が下がりますね。
おわり
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