やあ皆さん、ルアーケースの中でフック絡んでませんか?
私はこの記事
を書いて以降、ルアーケースの中に色々なフックセッティングのルアーが混在しているので絡みまくりです。
私はショアソルトの釣りをする時にはあまり大きなルアーケースを持っていけないので、10~14㎝のルアーは仕切りなしのケースにごそっと入れています。
ご存じの通り、こうするとフックが絡みに絡んでストレスですよね。
そこで、少し前からトレブルフックのルアーは市販のフックカバーをつけて対応していて、シングルフックのものは100均のEVA製ジョイントマット(だいぶ昔にフライフィッシング用に買ったものだけど全然使い切れないよね)の小片に刺していますが、これが今一しっくりきません。
その理由はこれ↓
これは上記の記事で取り上げた「2-シングル」セッティングのルアーのフックカバーとしてEVAを使用したところ。
ご覧のようにフックアイ1ヵ所につき2回フックをEVAに刺さないといけないのに加え、それぞれのフックの刺す方向も違うのでこれが何とも面倒!
使用していると段々EVAがボロボロになってくるのもあまり気持ちの良いものではないですしね…。
そうだ、自作しよう
フックカバーを使わず、スルッパのようにルアー全体をカバーしてフックの絡みを無くす方法もありますが、それだとルアーケースに入るルアーの個数が減ってしまうというジレンマ。
この問題をなんとかしたいと悩んでいましたが、先日あるアイデアを思いつきました。
それが磁石を使ったフックカバー。
名付けて「マグネットフックカバー」!(そのまんま)
100均ネオジム編
早速試作品を作ってみた。
フックカバー(ネオジム3つ搭載)
なんともシンプル(しょぼいとも言う)でしょ?
だけど、これでシングルフックが1本ついていようが2本ついていようがワンタッチでフックカバーの着脱ができるはず。
ルアーにつけたところ
う~ん、悪くないじゃないの。
カバー1つで3カ所のフックを全部仕舞えるし、ワンタッチで済むので手間もかからない。
そして何より、フックがスッとカバーに吸い込まれていく感覚が気持ちいい。
ちょっとスペースをとるのが難点だけど、これは今までにないフックカバーだわ。
材料は
- 100均のネオジム磁石(φ6×2 ㎜)
- ルアーorロッドの販売ケース(お店でタダでもらえたりする)
- マスキングテープ
フックカバー1個当たりの材料費は、えーと……あれだ、めちゃくちゃ安い!
コスパもいいし使い勝手も良さそうだし、これは良いものができたかもしれない。
早速量産しよう!
……と思ったけど
ネオジムの磁力が強すぎてカバーの外側に他のルアーのフックがくっついてきます。
これじゃあ、ルアーを取り出す時にごちゃごちゃするのは今までと変わらないな…。
う~ん、ダメか。
考えてみれば、ネオジム一個で30g以上のルアーでも平気で持ち上げられるんだから磁力が強すぎるのは当然か…。
…いや、アイデアは悪くはなかった。
ネオジムほど強くない磁石ならばきっと上手くいくはずだ。
100均マグネットシート編
ということで、次に買ったのは100均のマグネットシート。
これならネオジムよりも磁力は弱いし、裏面に粘着テープが貼ってあるから使い勝手も良いはず。
……だと思ったんだけど、試作品を作ってみると今度は磁力が弱すぎてダメ。
フック単品をも満足に持ち上げられない程の磁力しかなかった…。
磁石についての知識がなかったのでこれを機に少し調べてみました。
このまま適当に磁石を買っていてはきっと無駄に増えてしまう……。
一般的に小売店などで手に入れやすく安価なものはネオジム磁石かフェライト磁石のようです。
100均やホームセンターで販売されている磁石で磁力の強いものはネオジム、弱いものはフェライトと思えば間違いなさそうです。
また、よく100均で販売されているマグネットシートに使われているのは等方性フェライト磁石というものでフェライト磁石の中でも磁力が弱いものらしいけど、「強力マグネットシート」とか書いてあるものは異方性フェライト磁石といって磁力が強いものが使用されているみたいです。
そして、私は知らなかったのですがネオジム磁石は主成分が鉄なのでとても錆びやすく、錆びるといずれ磁力を失うとのこと。
今回のような用途には元々向いていない磁石だったようです。(エポキシやレジンでコーティングしてやれば問題ないかもしれないけど)
対して、フェライト磁石は錆びない(錆びにくいだけ?)ようなので安心。
強力マグネットシート編
さて、それでは次の磁石を試そう。
今度は等方性フェライトよりも強力な異方性フェライト磁石を使用した
これならどうだろう?
…残念ながらこれでも磁力が足りないようです。
フックにくっつくことはくっつきますが、少し振っただけですぐに外れてしまいます。
ただ、シートを張り付ける位置を変えることで実用可能レベルにはなりました。
少し強くルアーを振るとカバーが外れてしまうけど、それでもおそらくルアーケースの中では外れないでしょう。
テープになっている裏側には磁力がないというのもフックカバー用としては使いやすく、これならカバー外に他のルアーのフックがくっつくこともありません。
でも、これだとカバーにフックが吸い込まれていかないのでフックを押し込む必要があってちょっと使用感が良くない。
何より、カバーにフックが吸い込まれるあの快感が味わえないじゃないか…!
先程の形から少し改良したもの。
この形なら最初に磁石の露出した部分にフックベンドをくっつけやすく、そこを始点にフックを押し込むことでカバーに仕舞いやすくなった。
これなら間違いなく実用レベル。
2-シングルセッティングでもスッとフックカバーの取り外しができるぞ!
……ただ、やっぱりなんか納得いかないよね。
続く
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