今回はシマノのベイトリール「20エクスセンスDC SS」の分解です。
このリールは船長のものですが、ボート釣りの際に貸してもらって使用しています。
なにやら「ボートでバスXや昔のリールを使っている姿がいたたまれなくなって」貸してくれているらしいです。
いやぁ、海釣りでもバスXを使ってみるもんですね!
スペック
では簡単なスペック紹介から。
20エクスセンスDC SS XG L
重量 | 225g |
ギア比 | 8.5:1 |
最大巻上長 | 91㎝ |
最大ドラグ力 | 5㎏ |
糸巻量 | PE2号 – 180m |
ハンドル長 | 96㎜ |
ベアリング数 | 6/1 |
価格 | 43200円 |
特性:マイクロモジュールギア、Xシップ、HAGANEボディ、I-DC4 エクスセンスチューン、エキサイティングドラグサウンド、S3Dスプール、S A-RB、スーパーフリースプール
スペックを見る限り、基本性能はバッチリってところじゃないでしょうか。
あとは、現行ではややワイドな「34/25 ㎜スプール」と細かな調整ができない「I-DC4 ブレーキ」のフィーリングを使用者がどう感じるか、というところがこのリールの評価を分けそうです。
分解
ハンドルを外す
ハンドルノブは社外品で外す工具がないのでパス。
スタードラグなどを外す
ワッシャーの向きに注意。
スプールを外す
ブレーキダイヤルを回し「OPEN」に合わせるとサイドプレートが開く。
最初開け方がわからなかった。
サイドプレート部のベアリングにアクセスする
まずネジ3つを外す
はまっている金属プレートを外す
すると、奥からベアリングが出てくる。
このリールはDCブレーキリールの中では一番スプールが外しやすいタイプとなっているが、その代わりスプールベアリングにアクセスするのは面倒臭い構造になっている。
メカニカルブレーキ部のベアリングを外す
ここのベアリングがもう一つのスプールベアリングとなっている。
ベアリング抜ケ止メ(針金)は飛ばさないようにピンセットなどで慎重に外しましょう。
ボディを開ける
ネジの位置が分からなくならないように注意。
フタ側に残った2つのベアリングを外す
どちらも外側から引き抜くだけ。
ドライブギアなどを外す
細かいパーツもあるので紛失に注意。
ピニオンギアなどを引き抜く
ドライブギアシャフトユニットを外す
ドライブギアシャフトユニットを分解する
底面のEリングを外せばOK。
ここにも細かいパーツがあるので紛失に注意。
レベルワインド受けなどを外す
ウォームシャフトなどを外す
Eリングを外すとギアボックス側にまるっと引き抜けます。
レベルワインド、レベルワインドガードを外す
ネジを外し、レベルワインドガードを前方に引き抜く。
レベルワインドガードは少したわませながら引き抜くことになるので、破損が気になるなら外す必要はないです。
(レベルワインドガードの外し方がわからず後回しにしてしまったので2枚目の画像は少し変な状態になっていますが、この段階で外すことができます)
クラッチカム部を外す
バネには向きがあるので注意。
足の長い方がボディに入ります。
ベアリングを外す
クラッチレバー、クラッチプレートを外す
クラッチレバー裏側のネジを外せばOK。
まだ残っているパーツはありますが、これでほぼOH完了です。
レベルワインドガード以外は分解組み立ては容易になっている印象があり、小まめなメンテも苦になりにくいのではないでしょうか。
なにより簡単にスプールが外せるのがやっぱいいよね。
性能面に関しても特に不満になるようなところは思い当たりませんが、船長曰く「メタルジグがそんなに飛ばない…」とのこと。
どうやら、ライトショアジギングを楽しむにはブレーキの下限が少しばかり強いようです。
この辺がDCブレーキの怖いところなんですよね。
使ってみるまでどんな性格のブレーキに仕上がっているか予想しにくい。そして、(基本的には)自分好みにブレーキチューンもできない、と。
ま、ボート(小舟)で釣りをする分にはブレーキ力過多については全く気になりませんけどね。
むしろ良い感じ。
そんなわけで、船長に借りているこのリール。彼の気が変わらないうちはボートで使い倒したいと思います。
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