ヘラブナと釣り②

「釣りはフナに始まりフナに終わる。」ということは・・・私の釣りはまだ始まっていない?

釣りはフナに始まりフナに終わる。 この有名な言葉があるように、フナ釣り(ヘラブナ釣り)は初心者から上級者まで楽しめる釣りです。 しかし、...

さて、前回の記事ではヘラブナ(ゲンゴロウブナ)という魚について書いたので、今回はヘラブナ釣りについて書きます。

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ヘラブナ釣りの起源

ゲンゴロウブナが品種改良によってヘラブナ(ブランド?)がつくられたことは紹介しました。
体高の高いゲンゴロウブナの交配が行われ始めたのが明治の終わり頃(1900年代初め頃)で、大正の終わり頃(1920年代)には大阪の河内地方で食用ヘラブナ(カワチブナ)の養殖が盛んになったようです。

そして、ヘラブナの養殖が盛んになるのと同時期にヘラブナの釣り堀が大阪で始めらました。
どうやら「ヘラブナ釣り」の起源はこの頃のようです。誕生してから90年程のようですね。
もっと古くから行われていたのかと思っていましたが、ヘラブナという魚の誕生自体が1910年頃のようですからね。(昔のゲンゴロウブナ釣りに関しては良い情報が見つかりませんでした。)

また、昭和初期には関東にも「釣り用」として移植されらしく、この時には既に釣り対象魚として扱われていたようです。
その後も多くのヘラブナが関東に移植されたことを考えれば、この魚の「釣魚」としての人気の高さがうかがえます。

ヘラブナ釣りの道具

・竿

ヘラブナ釣りに使われる竿は、現在ではカーボン(炭素繊維強化プラスチック)を素材としているものが多いようです。
他の釣りにも言えることですが、軽い竿が好まれるヘラブナ釣りではカーボン竿が適しているのでしょう。

しかし、カーボン竿だけでなく「竹竿」も愛用者が多いようです。
竹竿はヘラブナ釣りが行われだした頃にも使われていました。現在も製法が受け継がれていて「紀州へら竿」は国の伝統的工芸品にも指定されています。

・竿掛け

ヘラブナ釣りでは独特な竿掛け(竿置き)を使います。釣り場で見かけてもすぐにヘラブナ釣りをしてるのがわかりますよね。
竿掛けには「枕」と「万力」をつけます。枕は竿先側、万力を竿尻側にセットします。
枕は竿が竿掛けから落ちないようにするためのもので、万力は竿掛けを釣り台等に固定するためのものです。

仕掛けを投入した後も竿掛けに竿を乗せ、ウキに余計な動きを与えないようにする役割もあるらしいですね。
てっきり竿を持ちっぱなしだと疲れるので、疲労軽減のために竿を置いておくのだと思っていましたが・・・よく考えられていますね。

・玉網

そういえば玉網を使っていないヘラブナ釣り師を見たことがありません。ヘラブナ釣りには必須のようです。
玉網を使うことで魚に余計な傷をつけずに済んだり、竿が折れることを防いだりできるのでしょう。

・仕掛け類

道糸にハリスやオモリ等、仕掛け自体はオーソドックスなものですが、オモリに板オモリを使うようです。独特ですね。
そして、ヘラブナ釣りの仕掛けといえばウキが印象的ですよね。

ヘラウキは上からトップ、ボディ、足、というパーツで構成され、それぞれ異なる素材で作られています。
それぞれのパーツには役割があり、素材・長さ・経・形状の組み合わせによって、ウキの性格(性能?)が決まります。

トップは、中空のもの(パイプ)とそうでないもの(ムク)の2タイプあり、セル・ポリカーボネイト・グラスソリッド等が素材として使われます。

ボディは、孔雀の羽・カヤ・バルサ・発泡スチロール等が使われます。(孔雀の羽を使うなんて初めて知りました。)

足は、竹・カーボン・グラスソリッド等が使われています。
素材ごとに比重・耐久性・加工難易度・品質のばらつき等が異なっているので、「どの素材で作られているのか?」ということがウキを選ぶ時に重要になります。
さらに、各パーツの形状・長さも関係してくるので、単純のように見えるウキですが非常に複雑なアイテムです。

ヘラウキについては、ヘラウキ「尽心工房」さんのHPを参考にしました。ウキについての詳しい説明もあり、勉強になります。

・餌

ヘラブナ釣りの餌は種類がとても多いです。何を選んだら良いのかわからない程ですね。
主な種類は、麩エサ・マッシュポテト・ペレット・グルテン・ウドン・トロロ等です。
最も使われる餌(基本的な餌)は麩エサと言われています。麩エサが水中で溶けて(ばらけて)いく様子が植物性プランクトンが水中で漂っているように見え、視覚的にへら鮒の興味を引くことができるのです。

マッシュポテトも麩エサと同様にばらけやすい餌です。
グルテン餌はマッシュポテトにグルテン粉を混ぜたもので、ばらけやすいマッシュポテトをグルテン粉の働きによってばらけにくくしたものです。

このように、ヘラブナ釣りでは「練り餌のばらけ方」がとても重視されています。
季節や魚の反応を見て練り餌のばらけ方を調節するのが基本のようで、練り餌の調合具合によって釣果が左右されます。
餌の材料の選び方や調合の仕方等、釣人ごとに工夫することができるのもヘラブナ釣りの奥深さに繋がっているのです。

意外と広く楽しまれている?

ヘラブナ釣りは日本各地で楽しまれているのは勿論ですが、近年では海外でも楽しまれているようです。
代表的な国は中国と韓国です。これらの国には1970年代に日本からヘラブナが移入されています。(台湾にも移入されています)
中国・韓国・台湾は日本から近いこともあり、日本と同様のヘラブナ釣りが楽しまれているようです。

ヨーロッパにはヘラブナ自体は生息していませんが、「ヘラブナ釣り」の道具を使ったフナ釣り(ヨーロッパブナ crucian carp)が人気になりつつあるようです。
インターネット上では特にロシアの情報が多いです。ロシアでヘラブナ釣りの道具が人気なんて意外ですよね。


Южное Бутово(南ブトヴォ)という場所でのヘラブナ釣りの動画です。ブトヴォはモスクワから南に20Km程に位置しています。

ロシア語ではヘラブナ(Herabuna)を「Херабуна」と表記するようです。「Херабуна」と検索すると多くのページがヒットします。(確認 2016-12-7)
道具の使い方や釣り方を説明しているHPもありますが、残念ながら機械翻訳した文章では意味がわかりません。

しかし、上の動画を見る限りでは日本のヘラブナ釣りと同じ釣り方をしているようです。ヘラブナ釣りに詳しい方が見たら日露での釣りの差異にも気づくかもしれませんが、私の目には同じ釣りに見えます。
しかし、まさかロシア人の心まで掴んでしまうとは・・・ヘラブナ釣り、恐るべし・・・。

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